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- 2022.11.23
【JIMTOF2022】JIMTOF(ジムトフ)とは?特徴や出展内容、出展企業などまとめ
■タイトル
【JIMTOF2022】JIMTOF(ジムトフ)とは?特徴や出展内容、出展企業などまとめ
■目次
JIMTOF(ジムトフ)とは?
【2022年11月開催】JIMTOF2022の内容について
JIMTOF2022の特徴
出展された工作機械・関連機器
出展した主な企業
【JIMTOF2022】切削工具メーカーのユーザー注目度ランキング
まとめ
■本文
工作機械業界の中で、注目されている見本市に『JIMTOF(ジムトフ』があります。
国内外の工作機械メーカーが出展し、10万人以上もの来場者で賑わう、工作機械業界の一大イベントと言えるでしょう。
ここでは、2022年11月に開催された『JIMTOF2022』を振り返り、どのような内容だったのか詳しく解説していきましょう。
参考:第31回 日本国際工作機械見本市 JIMTOF2022 公式サイト
JIMTOF(ジムトフ)とは?
『JIMTOF(ジムトフ)』とは、日本国際工作機械見本市(Japan International Machine Tool Fair)のことを指します。
本年の開催は2018年以降4年ぶりで、前回の開催では15万人を超えたと発表されていますが、今回の開催でも多くの来場者で賑わい、10万人を超えていると発表されています。
偶数年に開催されるイベントで、奇数年には『MECT』と呼ばれる工作機械見本市が開催されていることでも知られています。
日本工作機械工業会と株式会社東京ビッグサイトの主催で開催されており、多くの工作機械メーカーが出店しています。
2022年11月に開催されたJIMTOFでは、
『開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い』
というキャッチコピーのもとに開催されました。
工作機械や関連機器などの取引を促進するために開催される見本市であるため、数多くの工作機械メーカーが出店しており、来場者の7割以上は製造業者であると言われています。
また、世界的にも注目されているイベントであり、今回の開催においても、1割程度は海外からの来場者だったと言われています。
国際間の技術交流が活発化していると言え、国内の工作機械メーカーだけではなく、国際的にも工作機械産業の発展に寄与している見本市であると言えるでしょう。
【2022年11月開催】JIMTOF2022の内容について
4年ぶりとなった『JIMTOF2022』は、東京都江東区にある東京ビッグサイトにて、2022年11月8日(火)~13日(日)の6日間にわたって開催されました。
コロナ禍で開催されなかったJIMTOFがようやく再開されることになり、多くの来場者で賑わいました。
JIMTOF2022の特徴
JIMTOF2022の特徴として掲げられている、3つのポイントがあります。
①最先端技術 ・製品をいち早く披露 ~国際技術ショーとしての魅力向上~
②デジタル PR ツールの拡充・活用 ~リアル開催への期待感を醸成~
③時代のニーズに即した最適な併催企画 ~魅力溢れる併催イベント・企画展示~
JITMOFでは、多くの工作機械メーカーが初めて披露する製品が半数を占めていると言われています。
つまり、このJITMOFが工作機械業界において、かなり高い注目度があるために、この出展にあわせて新しい工作機械の開発に取り組んでいることが分かります。
多くの来場者が集まるのも、近年にはなかった新技術を活用した工作機械がいち早く披露されるからであると言えるのです。
そのため、世界的に見ても国際技術ショーとしての役割を果たしており、新製品・最新技術の情報をキャッチすることができるのです。
JIMTOF2020の開催は、ご存じのとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となっていますが、その経験からリアル開催を重視しながらもオンラインでも提供されています。
オンライン開催については、「リアル開催への期待感を醸成するためのツールの一つ」として位置づけられており、情報発信がかなり強化されています。
オンラインカタログ機能や公式Webサイト上での情報発信サービスが拡充されているため、リアル開催がより充実したものとなりました。
さらに、魅力溢れる併催イベント・企画展示として、
● 最新技術トレンドの体感イベント
● 未来を担う学生を対象とした学生企画
といったものが提案されており、「国際技術ショー」として魅力いっぱいの見本市となっています。
南展示棟エリアにおいては、
● 特別企画「Additive Manufacturing エリア in JIMTOF2022」
が実施されました。
いまトレンドとして注目されている『AM製品』、またその技術について情報発信し、新しい商談機会に繋げられています。
出展された工作機械・関連機器
● 工作機械
● 鍛圧機械
● 工作機器
● 機械工具(切削工具、耐摩耗工具)
● ダイヤモンド・CBN 工具
● 研削砥石
● 歯車・歯車装置
● 油圧・空気圧・水圧機器
● 精密測定機器
● 光学測定機器
● 試験機器
● 制御装置および関連ソフトウェア(CAD、CAM 等)
● その他工作機械に関する環境対応機器装置・機器・ 資材・製品・技術及び情報
出展された工作機械・関連機器については上記の通りで、東京ビッグサイト全館(東・西・南展示棟)を活用して出展されました。
出展した主な企業
■工作機械
● ファナック株式会社
● DMG森精機株式会社
● 株式会社アマダ
● THK株式会社
● オークマ株式会社
■切削工具
● 三菱マテリアル株式会社
● オーエスジー株式会社
● 京セラ株式会社
● 日進工具株式会社
● 株式会社不二越
JIMTOF2022に出展していた工作機械メーカー、切削工具メーカーを5社ずつまとめました。
特に注目された工作機械メーカーに『ファナック株式会社(本社:神奈川県)』があります。
ファナックは【東4ホール・E4019】に出展しており、ブースには、
● FA
● ROBOT
● ROBOMACHINE
● IoT
● サービス・アカデミ・サステナビリティ
が展示されていました。
ファナックの工作機械は、低コストでありながら信頼性が高く、高性能であり、最新技術によって操作性にも優れているために作業効率が高まると評判です。
特にロボット技術が注目されており、初めてでも簡単に使える協働ロボット、簡単接続により自動化を実現するロボドリル(小型切削加工機)やロボショット(電動射出成形機)などが注目されています。
ファナックは国内だけではなく、海外各地にサービス拠点を有しており、世界の工作機械市場をリードしています。
参考:ファナック株式会社『JIMTOF2022×FANUC』
【JIMTOF2022】切削工具メーカーのユーザー注目度ランキング
「切削工具の情報サイト タクミセンパイ」は、JIMTOF2022の開催にあたり、切削加工ユーザーに対してアンケートを実施し、JIMTOF2022で訪問予定の切削工具メーカーを調査しています。
アンケート対象となった切削工具メーカーは25社で、その中でユーザーの回答数が多かった企業は以下の通りとなっています。
1. 三菱マテリアル株式会社(100%)
2. オーエスジー株式会社(96%)
3. 京セラ株式会社(96%)
4. 日進工具株式会社(92%)
5. 株式会社不二越(92%)
6. タンガロイ株式会社(90%)
7. サンドビック株式会社(86%)
8. 住友電工ハードメタル株式会社(82%)
9. 株式会社イワタツール(80%)
10. 株式会社ジーベックテクノロジー(80%)
参考:PR TIMES『【JIMTOF2022】切削工具メーカーのユーザー注目度ランキングと認知度調査結果を公開』
まとめ
JIMTOF2022について、詳しくご紹介しました。
2020年開催予定だったJIMTOFは、新型コロナウイルス感染症の影響によって中止となり、本年の開催は4年ぶりとなりました。
コロナ禍の影響も残る中で、前回の2018年の来場者数には及ばなかったものの、6日間で10万人を超え、1割程度は海外からの来場者だったことも分かっています。
JIMTOFは、初めて披露する製品が半数を占めていると言われているため、今後も注目が集まる見本市として存在し続けることでしょう。