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- 2022.11.17
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）の違いは？特徴や違い、メリット・デメリットなど解説
■タイトル
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）の違いは？特徴や違い、メリット・デメリットなど解説
■目次
マシニングセンタと複合加工（ターニングセンタ）との違いは？
マシニングセンタとは
複合加工機（ターニングセンタ）とは
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）との違い
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）のどちらが主流？
複合加工機（ターニングセンタ）を導入するメリット・デメリット
複合加工機（ターニングセンタ）のメリット
複合加工機（ターニングセンタ）のデメリット
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）はどんな業者が使用するの？
まとめ
■本文
工作機械には、NC(数値制御)工作機械と呼ばれるものがあり、その中でも『マシニングセンタ』『複合加工機（ターニングセンタ）』があります。
では、マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）には、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）の違いをはじめ、特徴やメリット・デメリット、主流の工作機械などについて詳しくご紹介していきます。
マシニングセンタと複合加工（ターニングセンタ）との違いは？
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）について、それぞれの特徴をお伝えしながら、違いについて明らかにしていきましょう。
マシニングセンタとは
マシニングセンタとは、切削工具の自動交換が可能な工作機械で、穴あけやフライス削りなどといった切削加工が1台でできる特徴を持っています。
手作業で加工する旋盤やフライス盤での加工の場合には、どうしてもミスが生じてしまうケースがありますが、マシニングセンタは繰り返しの加工において精度が高いのが大きな強みであると言えるでしょう。
一度、加工内容をプログラミングしておけば、あとはマシニングセンタ自体が高品質な加工をし続けてくれますので、量産加工にも向いている工作機械だと言えます。
またプログラミングさえしておけば複雑な形状の加工も可能であり、しかも機械に任せておけば量産加工してくれますので、作業員が常に付いておく必要もありません。
複合加工機（ターニングセンタ）とは
『複合加工機（ターニングセンタ）』とは、切削工具の自動交換が可能な工作機械で、フライス削りや旋削、研削といったさまざまな加工を段取り替えなしに施工できる特徴を持っています。
旋盤やマシニングセンタなどといった複数の工作機械を用いることができますが、NC旋盤をベースにしたNC工作機械の一つでもありますので、進化した旋盤として『CNC旋盤』と呼ばれることもあります。
あらかじめ加工内容をプログラミングしておけば、複数の工程を同時に、しかも自動で加工してくれますので効率的で、生産性の向上が期待できます。
さらに、コンピューター制御によって、複雑な形状も自動で加工でき、安定した高い加工精度も得られますから、品質の向上にも繋げることができます。
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）との違い
『マシニングセンタ』は、フライス盤を進化させたものと言われており、NCフライス盤に切削工具の自動交換機能を有している工作機械です
対して『複合加工機（ターニングセンタ）』は、マシニングセンタを進化させて、NC旋盤の要素を兼ね備えている工作機械と言えます。
複合加工機（ターニングセンタ）には、マシニングセンタの最大の特徴でもある切削工具の自動交換機能を有しており、さらにNC旋盤の特徴であるワークが回転する旋盤加工、さらにはフライス加工のためのミーリングスピンドルも搭載されています。
マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）のどちらが主流？
上記では、マシニングセンタと複合加工機（ターニングセンタ）の特徴や違いについてご紹介しました。
マシニングセンタの長所として、繰り返し精度が高く、しかも量産加工に適していることから、プログラミングしておけば品質の高い量産加工が可能になるのです。
複合加工機（ターニングセンタ）は、加工物に対して工具を3次元的に移動させて加工できることから、マシニングセンタにはない加工が可能となります。
近年では5軸制御が可能なマシニングセンタも登場し、さまざまな形状のものが加工できるようになりました。
ただ、それぞれに加工の種類が異なり、メリットだけではなくデメリットも存在することから。どちらが工作機械として優れているというものはありません。
あくまで、加工に適した工作機械を選択することが大切になります。
複合加工機（ターニングセンタ）を導入するメリット・デメリット
複合加工機（ターニングセンタ）は、加工物に対して回転する工具を3次元的に移動させて加工できることから、さまざまな形状の加工が自動で可能になりますから、1台あれば大きなメリットがあります。
ただ、その反面でデメリットも存在することから、メリット・デメリットのバランスを比較し、導入を検討するといいでしょう。
複合加工機（ターニングセンタ）のメリット
● 効率のよい生産性
● コストの削減
● 工作機械の数を減らせる
● 加工精度の向上
● 優れた安全性
複合加工機（ターニングセンタ）は、冒頭から何度もお伝えしている通り、プログラミングにおいて加工の指示をしておけば、あとは自動でさまざまな加工が可能となります。
複数の加工が、工具の取り換えや人の手によってワークを移動させる必要がありませんから、作業の手間を省くことができ、生産性がかなり向上します。
本来であれば、複雑な形状の加工が必要な場合、複数の工作機械が必要になるケースも多いですが、1台に集約して加工できますから、大幅にコスト削減に繋がるでしょう。
また、少ない人員でもプログラミングにおいて加工の指示をしておけばいいのですから、人件費の削減も可能となります。
工具を3次元的に移動させて加工できますから、かなり複雑な加工が可能になるのはもちろんのこと、加工精度も向上しますので、工作物の品質も安定させられるのです。
何度も言うように、プログラミングにおいて加工の指示をしておけば、人の手を使うことなく自動で加工ができることから、事故のリスクを軽減でき安全性に優れているとも言えます。
複合加工機（ターニングセンタ）のデメリット
● 導入するのに高いコストがかかる
● プログラミングや加工の知識を要する
● プログラミングのミスによって機械が故障してしまう可能性が
複合加工機（ターニングセンタ）のデメリットとして挙げられるものには、まず導入コストが高額になりがちであると言うこと。
本体価格がそもそも高額で、ソフトウェアやNC制御装置など周辺設備などの導入も必要になることから、従来の工作機械と比較するとデメリットとして考えられます。
また、加工するためにはプログラミングのスキルが必要となりますので、プログラム開発が可能な作業員が欠かせません。
加工自体もすぐに取り掛かれるようなものではなく、プログラムを開発してはじめて可能になります。
さらに、正確に動作しているかどうかの確認も必要で、プログラムにミスがあった場合には機械の衝突なども考えられることも、デメリットと言えるのではないでしょうか。
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