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工作機械の中古市場は?工作機械業界の動向や売上の推移について

■タイトル
工作機械の中古市場は?工作機械業界の動向や売上の推移について
 
■目次

国内の工作機械業界の動向や売上の推移について



国内の工作機械業界の売上推移



国内の工作機械業界の現状



国内の工作機械業界の今後の動向



 

工作機械の中古市場は?国内の需要や世界での動向



工作機械の中古市場の需要は?



中古市場の世界的な現状



今後の中古市場



まとめ



■本文
日本のものづくりを支えている工作機械業界。
 
工作機械業界の売上推移は増減を繰り返す傾向にあり、2021年において2018年から2020年にかけて落ち込んでいた受注額を取り戻し、高水準を達成した年となりました。
 
そのような中で、中古工作機械市場も大きく賑わっています。
 
工作機械は長きにわたって使用するものであるため、中古機械市場に数多く出回るというものではありませんが、多くの工場で必要になるものですから需要がかなり高いのです。
 
中古工作機械市場だけで5兆円を超えると言われていますが、近年では海外企業の新規参入も増えているという気になるニュースもあります。
 
そこでこの記事では、工作機械業界の動向をはじめ、中古工作機械市場の推移や今後の動向について詳しくお伝えしていきましょう。
 
 

国内の工作機械業界の動向や売上の推移について


工作機械業界は、景気に大きな影響を受けることから、景気の指数として注目されています。
 
特に、近年は新型コロナの影響を受けた企業が多いため、今後の設備投資の増加が期待されています。
 
また、世界的にみると事業拡大を目指す企業が多いですが、欧米メーカーとの競争が激化していることもあり、今後の動向に視線が集まっています。
 

国内の工作機械業界の売上推移


工作機械工業の総合的な発展や繁栄を目的として活動している日本工作機械工業会(日工会)は、2021年の工作機械受注実績が1兆5413億円(速報値)だと公表しています。
 
この数字は前年比でみると60.8%増という驚異的な数字で、1兆5000億円を上回るのは3年ぶりとなっています。
 
2017年、2018年の2年間の工作機械受注実績は過去最高を更新し続けてきたのですが、2019年以降の消費税増税、新型コロナなどの影響もあって、落ち込むことになりました。
 
2021年の売上推移は新型コロナ前の2019年の売上実績を約20%程度、上回るものであることから、今後の推移が注目されています。
 
1兆5000億円の内訳としては、内需は約5000億円となっており、補助金などの押し上げ効果もあり、3年ぶりの5000億円越えとなり、外需は約1兆円で、こちらも3年ぶりの1兆円越えとなっています。
 
外需については、対欧米において好調が持続しており、新型コロナ感染を抑え、需要を回復した中国においても順調に推移しています。
 
そのような中で、海外での需要を取り込むため、海外企業の買収や事業拡大が活発化しています。
 
工作機械はものづくりのために必要になるものであることから、受注額の動向は景気の先行指標としても用いられています。

国内の工作機械業界の現状


上記の売上推移でもお伝えしたように、工作機械の受注額は、IT製品や産業機械、医療機器などさまざまな産業で利用されているため、景気の影響を受け、増減を繰り返す傾向にあります。
 
そのような中で、2021年の売上が好調だったため、2022年以降の動向に注目が集まっています。
 
国内で開発されている工作機械は、国内のものづくり・産業を支えており、自動車や電気精密部品をはじめ、医療機器、航空機、ロケット開発に至るまで、中級から高級の工作機械の提供が大きな割合を占めています。
 
日本製品のレベルの高さは、世界でも認められてきたことから、海外メーカーとも激しい競争を行いながらシェアを獲得してきました。
 
ただ、近年では低級な工作機械を提供してきた海外企業が、中級機や高級機の開発も手がけるようになったため、さらに競争は激しくなってきています。
 

国内の工作機械業界の今後の動向


近年では、特に製造業界において人手不足が懸念されていることから、省人化に繋がる工作機械のニーズが高まっています。
 
省人化装置や協働ロボットの開発が進んでおり、雇用が進まない企業から注目されています。
 
このような工作機械の導入によって、人手不足を解消できれば、従業員の負担軽減に繋がり、余分な人件費の削減にも繋がるため、今後も注目度は高まっていくことが予想されます。
 
また、ロボットやAI、IoT技術の進化により、新たなテクノロジーが登場し、それらを開発する工作機械の需要も拡大しています。
 
国内の工作機械メーカーはつぎつぎと新たな技術開発が進んでおり、同時に事業拡大に取り組んでいることが知られています。
 
そのようなことから、今後も世界をリードしていくことが期待されています。
 
 

工作機械の中古市場は?国内の需要や世界での動向


冒頭から工作機械市場の動向についてお伝えしましたが、多くの工場のものづくりを支えているのは、中古機械市場であると言っても過言ではありません。
 
工作機械は長く使用するもので、市場にもなかなか出回ることがないことから、注目度が高いのです。
 
ただ、中古市場には海外メーカーの参入が増えており、今後は工作機械市場の拡大と共に、中古市場の規模も大きくなることが予想されています。

工作機械の中古機械市場の需要は?


経済が低迷すると工作機械市場の規模も小さくなる傾向にありますが、そのような期間においても中古市場の人気は衰えないと言えます。
 
中古でも良い製品があるとしたら、コスト削減のために購入したいという工場はたくさんあります。
 
新品の工作機械よりも何割か安く済むとなれば、しっかりとメンテナンスしたうえで活用したいと考えることは当然のことでしょう。
 
また、製造業の人手不足は深刻化を増していることもあり、工作機械の導入によって生産性のアップや効率化を図りたいと考えている企業は少なくありません。
 
特に、ものづくりが活発である日本においては、自動車や医療、家電など、さまざまな分野で工作機械が必要になることから、今後も需要が衰えることのない市場であると言えるのです。
 

中古機械市場の世界的な現状


世界に視野を広げて見ると、中古工作機械市場は日本製の存在が大きいことが分かります。
 
もちろん、中国や韓国、台湾などで製造されている工作機械も数多く存在し、日本製よりもかなり安い価格で流通しています。
 
ただ、これらアジア諸国の工作機械は、日本製と比較して製品の程度が良いとは言えず、メンテナンスをして使い続けようという考えはありません。
 
やはり日本製の工作機械は、かなり細部まで精密に製造されていることから、アジア諸国の工作機械を定期的に購入するくらいなら、日本製の中古を導入しようという訳です。
 
そのため、世界の中古機械市場をみると、日本製もしくは米国製がメインなのです。
 
東南アジア諸国の中には、日本よりもはるかに人口が多く、増加傾向であり、経済発展が目覚ましい国も存在することから、日本製の中古製品を仕入れて、本国へ流通させているバイヤーも数多く存在します。
 
そのようなことから、今後も日本の工作機械、特に中古市場に対して、世界中から視線を送り続けることになると考えられています。
 

今後の中古機械市場


日本の中古工作機械市場の懸念される点を挙げると、
 
● 輸出規制
● 海外企業の新規参入
 
の2点にまとめられます。
 
輸出規制は『輸出貿易管理令』と呼ばれるもので、中古工作機械の中には5年間の輸出者責任を負うものが存在します。
 
武器製造に転用されるのを防ぐものですが、多くの中古工作機械の売主は、売却後に責任を取り続けるようなことはできません。
 
そのため、海外に販売したくても販売できない事例も多いですが、海外の企業は日本国内に事務所を設置することによって、輸出者責任を負うようにしています。
 
また、工作機械は日本製の質の高さが注目されていますが、海外企業の新規参入も激化しています。
 
ただ、さまざまな状況はあるものの、工作機械の中古市場はとても人気が高く、東南アジア諸国からも注目されていることから、今後も高い需要のある市場であると言えます。
 
 

今後の中古機械市場

まとめ
国内の工作機械市場について詳しくお伝えし、中古市場についても現状や動向についてお伝えしました。
 
工作機械市場は、国内のものづくりを支えているだけではなく、あらゆる産業にも影響を与えていることから、景気の経済指標として注目されています。
 
今後は、新しい産業であるAIやロボット技術を駆使した、医療機器や自動運転、ロケット開発などに必要となる工作機械が登場してくることになると予想されています。
 
特に日本製の工作機械は質が高いことから、中古市場に対する注目度は高く、今後も特にアジア諸国によるニーズは高まることが予想されているのです。