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板金機械の基礎知識と製品・メーカーのおすすめ情報

■タイトル

板金機械の基礎知識と製品・メーカーのおすすめ情報



■目次
板金機械とは?
・手板金
・機械板金
・板金加工製品
・特徴
・種類
・シャーリングマシン
・レーザー加工機
・プラズマ加工機
・プレスブレーキ
・ロールベンダー
・プレス機械

板金機械を選ぶポイント

板金機械のメーカー情報
〇株式会社アマダ
〇コマツ産機株式会社
〇株式会社富士機工

まとめ

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板金機械ではどのようなことができるのでしょうか?さまざまな機械の種類から特徴など基礎知識を学びましょう。
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板金機械とは?


主に1枚の鉄板から目的とする加工物を作る機械のことをさします。

完成図の3DCADや図面、展開図などをもとに鉄板の切断、鍛圧成形、曲げ、穴あけなどの加工が可能で、これら金属の板を加工することを板金加工と呼びます。

近年はさまざまな加工技術が開発されていることで、ステンレス、鉄鋼材(SPCC、SECC)アルミなどの種類からなる薄板で多様な形状の加工物が生み出されています。

板金加工に似た加工方法で、プレス加工というものがあります。

プレス加工では可加工物ごとの専用金型を使用するため、金型を製造するコストがかかります。

一方で板金加工では専用金型を必要としません。そのため、初期投資が安く、設計変更に柔軟に対応できるといったメリットがあります。

板金加工には手作業による、手板金と、板金機械を使用する、機械板金の2通りの加工法があります。
 

◎手板金


手作業による加工技法のことで、職人の技術ともいえる細かな加工などが特徴です。

打ち出し板金や曲げ板金などの技法があります。

自動車の補修や精密部品の加工、工芸品や装飾品などに対応することができます。

一枚の鉄板であるものを専用の工具を使って、切断したり、叩くことで、独特で繊細な加工を可能にします。

手板金では工程がほとんど手作業となるため、完成した加工物の単価は高くなります。

また、数をこなすことも難しいため数量が限られ受注生産となることが一般的です。

◎機械板金


機械板金では、大量の板金を効率よく加工することができ、コストの安さが一番のメリットです。

手板金とは違い、バラつきなく一定の品質を保つことができます。

一方で繊細な加工には不向きといえます。

板金加工は、オート化が進み、レーザーカットマシンによる金属を切断加工や、タレットパンチプレスによる穴あけ加工、ベンディングと呼ばれる曲げ加工、必要な箇所を溶接するところまで可能となります。
 

●板金加工製品


機械板金での板金加工はさまざまな大きさや形の金属を加工することができます。

日常生活で普段から目にしたり使用したりしている製品に使用されています。それらの一部を紹介します。
  
  ・スチール製の机やロッカー、家具
  ・キッチンの流し台
  ・PCのフレーム
  ・案内掲示板や看板
  ・改札機
  ・信号機  
  

特徴


板金機械には切断、穴あけ、折り曲げといった、工作機械とは違った特徴があります。

・加工素材が鉄板などの板状となっています。
・板材から加工物の形状を切断、切り抜くことができます。
・板材を加工物の形状に合わせて曲げます。
・自由形状の穴や外形などはレーザー加工機などで加工することが可能です。
・工作機械のように削る作業がではないので切粉がでません。
    

●種類


板金機械では仕上げる加工物によってさまざまな種類を使用することになります。

シャーリングマシン


アルミやステンレスといった板金素材を切断する機械です。

板金切断機やせん断機ともいいます。主に切断に使用される機械です。

はさみと同様の仕組みで上下2枚の刃物で薄板をプレスなどで切り離す加工ができます。

近年は直線の切断以外にも曲線・3次元曲線の切断にも対応した金型が作られています。

シャーリングマシンには、動力が機械式のメカシャーリング、動力が油圧式の油圧シャーリングなどの種類があります。
  

レーザー加工機


レーザの光を用いて切断加工を行う機会です。

マーキングや彫刻など複雑な形状への加工も可能な優れもので人気ですが、シャーリングマシンに比べるとさまざまな点でコストがかかるといった一面があります。
   

プラズマ加工機


プラズマ切断は、加工対象の金属と電極の間にプラズマアークといわれる高エネルギーによって金属を切断する加工方法です。

通電する金属であればほぼ切断が可能で、処理速度も比較的速いという特徴があります。

レーザーでは切断が難しい厚みのある素材の切断に適しています。

また、消耗品が比較的安価のため、ランニングコストを低く抑えることができます。

プレスブレーキ


薄い板金素材を曲げるのに使う板金機械です。

ベンダーやベンディングマシン、ブレーキプレスともいい、上型と下型の間に部材を挟み、圧力を加えて曲げ加工をおこなうことができます。

シャーリングマシン同様に、機械式と油圧式のプレスブレーキがあります。

ロールベンダー


プレスブレーキと同じように曲げることができる機械ですが、板状の素材を筒状にするロール曲げ加工専用のものになります。

ロールの本数が2本、3本、4本といった種類があり、本数が多いほどより精度があがる傾向があります。  

プレス機械


プレス機械では、アルミやステンレスといった薄い板金素材を1回の加工で金型の形状に変形することができます。

板金素材を上から下方向に強い圧力を加えることで、金型の形状に変形させます。

金型を用いることで穴あけや切り出しが可能なパンチプレスなどがあります。

利便性が高いですが、金型が必要となるためコストがかかります。


板金機械を選ぶポイント


どのような加工をするのかという点で、機械の機能を考えることが重要となります。

必要な加工ができなければ意味がなく、必要以上の機能を求めると、コストがかかってきます。機能とコストの面でバランスが取れている状態のものを選ぶことがポイントです。


板金機械のメーカー情報


板金機械のメーカーによって主力となる製品が違います。一例として製品と共に紹介します。

〇株式会社アマダ


神奈川県伊勢原市石田200
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板金機械事業、切削事業、研削盤事業、プレス事業、精密溶接事業の5事業を中心とする加工機械を取り扱っている他、それらを制御するソフトウエアや周辺装置、金型、メンテナンスにいたるすべてのソリューションサービスを提供いたします。

・製品例

■REGIUS
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異次元の超高速、高精度加工。3軸リニアドライブで加速度5G。ヘッド制御の最適化でタクトタイム短縮します。フルクローズドループ制御で高速と高精度を両立、カメラで測定しノズルの診断、点検、芯出しを自動で交換する機能があります。

〇コマツ産機株式会社


〒920-0225 石川県金沢市大野町新町1番地1
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小型から大型までの豊富な機種のプレス機械に加え、板金機械をも商品に揃えております。世界にも稀な塑性加工機械の総合メーカとして、
開発、販売、サービス、レトロフィットまで提供します。

・製品例

■OBS
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さらに使いやすく安全に、1ポイントプレスのベストセラーモデルです。動的精度向上に欠かせない高剛性フレームを採用。作業を安全、確実、スムーズに行うための見やすいSIT4コントローラを搭載、不意な起動防止、プレス内への侵入防止のための装備を充実しました。

〇株式会社富士機工


〒208-0023 東京都武蔵村山市伊奈平2-92-3
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創業1973年、300種を超える商品を取り扱い、取引実績10000社以上。富士機工は加工ニーズに合わせたアイデア金型から油圧プレス、パンチプレスなど板金加工に関連する機械の製造まで幅広く対応可能です。
 
・製品例

■プレスブレーキ『BH13530』

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ACサーボモータ&ボールネジ駆動によるラムの高速動作、油圧サーボ駆動によるラムの高い停止精度とアシスト装置による省エネが特徴です。
見やすく使いやすい大型操作パネルを採用、機械の状態をお知らせするアナウンス•インジケータ付きです。

まとめ


板金機械の種類や基本的な加工などを紹介しました。

板金機械による加工製品には意外に身近なものが多くあることがわかります。

近年はオート化が進み高性能な機械によって安全性も高まっています。メーカー情報や製品情報などを参考にしてみてください。