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- 2022.10.24
工作機械の移設・運搬について~解体や撤去、運搬、据付を一貫して行う重量業者とは
工作機械の移設・運搬について~解体や撤去、運搬、据付を一貫して行う重量業者とは
■目次
工作機械や重量物の移設・運搬について
工作機械の移設・運搬とは
工作機械を移設するメリット
工作機械や重量物の移設・運搬業者の仕事とは
移設・運搬業者の主な業務
工作機械の移設・運搬の流れ
工作機械や重量物の移設・運搬の注意点やポイント
移設専門の重量業者に依頼する
移設時に注意すべきポイント
まとめ
■本文
「工場内でのレイアウトの変更のため工作機械を動かしたい」
「中古工作機械の購入で倉庫渡しと言われたけどどうしたらいいの?」
工作機械の中には大型のものがあり、移設や運搬をするのが難しいものがあります。
また、中には解体してから移設する必要がある工作機械もあり、運搬して据付してからは調整や組み立て、基礎工事が必要なものまであります。
そのような工作機械の移設や運搬作業は、専門の重量業者に依頼する必要があります。
重量業者とは、移設作業全般を請け負う業者であり、工作機械の移設作業全般、解体や撤去、運搬、据付などを一貫して行っています。
そこでここでは、工作機械の移設作業を中心に、解体や撤去、運搬、据付などについて、注意点も含め詳しくご紹介していきます。
工作機械や重量物の移設・運搬について
工作機械や重量物の移設・運搬業者とは『重量業者』『重量屋』などと呼ばれることが多く、重量機械の輸送や据付を業務としています。
工作機械を解体して運んで設置するというと簡単なイメージを描いてしまうかもしれませんが、工作機械にはさまざまなものがあり、それぞれに解体や調整法も異なるため、経験や知識が必要であると言われます。
工作機械の移設・運搬とは
工場内でのレイアウトの変更や、工作機械の購入などを検討している場合には、工作機械の導入・搬出などの運送作業が必要となります。
例えば、工場内に新しい工作機械を導入する際に、工場内のレイアウトを大幅に変更しないと、効率よく業務が進められないことがあるでしょう。
ただ、そのような場合でも、自力で移設することができない工作機械もたくさんあります。
また、中古工作機械を購入するような場合、多くのケースでは倉庫渡しとなっています。
倉庫渡しとは、工作機械を販売している業者が搬出するのではなく、あくまで運搬は自身の責任で行わねばならないというものです。
そのため、保管されている倉庫から自身の工場に納入するための運送作業を、自身で手配する必要があるのです。
あるいは、新規工場のために、既設の工場から新しい工場へ移設が必要になるようなケースもあるでしょう。
もちろん、移設や運搬には解体が必要になるものもあり、解体すれば組み立ても必要になります。
据付や基礎工事、レベル出し調整、さらには問題なく作業が開始できるように、移設作業を一貫して行わねばなりません。
そのために重量業者は存在しますが、工作機械の移設・運搬作業とはどのような内容なのか、注意点などを含めて把握しておく必要があります。
工作機械を移設するメリット
● 生産効率を高める
● 作業スペースや導線の確保
● 生産環境の見直し
工作機械を移設するメリットをまとめると上記の通りとなります。
工場内に工作機械が増える場合、空きスペースにそのまま設置されることが少なくありません。
しかし、レイアウトを考えずに設置した場合、どうしても作業効率が悪くなってしまうことが多いでしょう。
そのような場合、レイアウトを見直すことによって、大幅に生産効率を高めることに繋がるケースも少なくありません。
しかも、生産効率が高まると、作業する従業員のモチベーションアップに繋がります。
作業工程に応じたレイアウトに変更し、また作業スペースや導線をうまく確保することによって、快適に作業ができるようになるからです。
さらに、工場内の生産環境を見直せば、不要な機械を売却できるかもしれませんし、さらに効率の良い中古工作機械を見つけることができるかもしれません。
多くの重量業者においては、ただ工作機械を移設・運搬などの業務を行っているだけではなく、レイアウトなどのアドバイスも行っているために、気軽に相談してみるといいでしょう。
工作機械や重量物の移設・運搬業者の仕事とは
重量業者は、一般的に工作機械や重量物の移設・運搬をメインとして、移設・運搬にかかる解体・組み立て・据付・基礎工事・レベル調整などを一貫して行っています。
工作機械を解体して運んで設置するというと簡単なイメージを描いてしまうかもしれませんが、工作機械にはさまざまなものがあり、それぞれに解体や調整法も異なります。
そのため、工作機械に対する豊富な経験や知識が必要であると言われます。
移設・運搬業者の主な業務
重量業者の主な業務としては、工作機械・重量物の運搬や移設をサービスとしており、
● 解体
● 運搬
● 組み立て
● 調整
までを一貫して対応しているのが特徴となっています。
解体する際には、工作機械に精通している職人が作業を行う必要があります。
移設や運搬する際には、搬入路が十分な広さではなく窓を通過しなければならないようなケースもあります。
精密な工作機械を運搬するため、運搬中に落下や転落など支障をきたさないように、クレーンなども使用し、最新の注意を払わなければなりません。
組み立てにおいても、熟練のスタッフがセットアップを行い、工作機械のレベル出し、精度チェック、試運転などを経て、移設前と誤差がないように設置する必要があります。
工作機械の移設・運搬の流れ
①現場確認:移設や搬出するために必要な機材や重機などを確認する。
②セットダウン・解体:工作機械に精通した職人によるセットダウン、解体して搬出。
③積込・運搬:専用の機材を用い、トラックに積込、最新の注意をはらい運搬。
④据付・組立:工作機械の荷下ろしから据付、組み立て。
⑤レベル調整・試運転・移設完了:工作機械のレベル調整、試運転などを経て移設完了となる。
工作機械や重量物の移設・運搬業務は、上記のような流れで行われることになります。
移設作業はさまざまなケースがあり、工場内のレイアウト変更により少しだけ動かすケース、海外の拠点にまで移設するようなケースもあります。
そのようなことから、それぞれのケースに応じた重量業者が存在しています。
工作機械や重量物の移設・運搬の注意点やポイント
工作機械や重量物の移設・運搬には、いくつかの注意点やポイントがありますので、ご紹介いたしましょう。
移設専門の重量業者に依頼する
工作機械を移設するのは、上記でもお伝えした通り、単なる運搬や設置ではなく、高い運搬・搬出技術、解体や組み立てなどの知識など、多くの技術が必要になります。
そのため、少し移動させる程度だからといって、誰か人手を呼んで片手間で行うという作業ではないのです。
場合によっては重大な事故に発展するようなこともあるからです。
精密機械であるために衝撃に弱いものや、湿気や水滴などに注意が必要なもの、設置時にミリ単位の調整が必要なものなど、さまざまなケースが考えられます。
専門業者であれば、それぞれの機械に適した移設・運搬方法を熟知していることから、安心して任せることができます。
移設時に注意すべきポイント
工作機械を移設・運搬する際には、しっかりと養生したうえで作業を行うことになります。
衝撃に弱い精密機械の場合もありますので、フォークリストやクレーン付きのユニック車など、専用車両を使用して品質の高い移設・運搬業務が必要です。
水に弱い工作機械も多いので、十分にラッピングし、ほんの少しでも隙間から水が侵入してこないように、しっかりと保護を行います。
また同時に工場内の床や天井、壁、エレベーターなども養生します。
それらが傷つくことによって、耐久性にまで影響し、作業時に危険が及んでしまうことも考えられますし、エレベーターやドアなど移動に支障がでないように配慮しておかねばなりません。
このようにさまざまな注意点が必要になることから、どのように移設・運搬業務に取り組めばいいのか、専門の重量業者に相談しながら進めていくと良いでしょう。
まとめ
工作機械や重量物の移設・運搬について、移設のメリットや重量業者の仕事、流れ、注意点、ポイントなどについてご紹介しました。
工場内のレイアウト変更や新規工場への移設、中古工作機械の購入などによって、重量物である工作機械を移設しなければならないケースがあります。
工作機械の移設・運搬を専門とした重量業者が存在し、搬出や搬入はもちろんのこと、解体や組み立て、基礎工事、据付、レベル調整などを一貫して行います。
解体や組み立てに関する専門知識はもちろん、運搬に対する技術、運搬に必要な設備、安全の確保、養生など、さまざまな点でスキルが必要となります。
そのため、工作機械の移設・運搬は専門の重量業者に依頼することをおすすめします。
